年金分割
2007年4月より厚生年金の分割が認められます。
いままでは、基礎年金部分の分割しかみとめられていませんでした。
厚生年金の分割が認められることにより、離婚後の生活の安定が望めるようになります。
ところが、よくテレビで取り上げられているのが年金分割を利用して離婚した場合、絶対に損するという意見が多いです。
たしかに年金分割だけを当てにした場合にはそれだけで生活すのは大変だと思います。
参考までにどれくらい年金がもらえるかというと、たとえば夫が厚生年金に加入していて、年金を年120万円もらえるとした場合、妻は最大でその半分の60万円をもらえるというこ
とになります。
最大で半分ですから、実際はもっと少なくなる可能性があるわけです。
どれくらい少ないかというと、夫の年金加入期間が40年として、結婚していた期間がその40年のうち20年
だったとすると、分割できる年金は半分の半分の30万円となってしまいます。
これは、年金分割は年金加入期間と婚姻期間の重複している期間が年金分割の対象となるからです。
しかし、上記の例は極端な例ですので、実際はそんなに少なくなるということはないと思います。
また、年金分割の割合も当事者で決められるので少なくなる可能性があるといわれています。
といってもしっかりと取り決めをすれば極端に少なくなるということはありません。
大事なのはしっかりと取り決めすることです。
年金分割を利用したほうがいいかどうかはケースバイケースですので、一概に年金分割を利用して離婚しても損するとはいえません。
ぜひ、専門家とよくお話をして決めてみてください。
年金分割を利用して離婚する場合、年金を当てにして離婚後の生活を考えている方も多いでしょうが、さすがに分割された年金だけで生活するのはきついでしょう。
もちろん、ほかにも収入があればそれとあわせてなんとかやっていけることも可能です。
今は年金分割だけが話題になっていますが、なにも離婚の際に分割できるのは年金だけではありません。
夫婦で一緒に生活してきたのであれば互いに築いてきた財産というものがあるでしょう。
たとえば、夫が働いて、妻が家事をやって長年かけてためたお金で家を買った場合、それはたとえ夫の給料で買ったとしても夫婦の共有財産となります。
ですので離婚の際も半分は妻のものとすべきです。
また、夫の退職金も分割できます。
以上のことを財産分与といいます。
夫婦共同で築いた財産は夫婦共同の財産という考えに基づくものです。
これらも権利として認められていますのでしっかり利用すれば離婚後の生活に有効です。
ただし、当事者だけの話し合いだけでは難しいものがありますので専門家に相談しましょう。
さらに、相手に離婚原因があれば慰謝料もとれますので専門家に相談しましょう。
後で苦労することを考えれば今お金を払ってでも専門家に相談することが結局は得することになることになります。
